9月25日
午前午後とも約35名で傍聴席に入れない方はいませんでした。
病室で関わった看護師3名の証人尋問でした。また弁護団から提出されたラリンゲルマスク(唾液反応を示す証拠物のひとつ)が、裁判所の職権により証拠採用となりました。
9月26日
午前午後とも約35名で傍聴席に入れない方はいませんでした。本日は、事件当日、病室に入院されていた患者さんの証言でした。これで病院関係者への証人尋問はすべて終了しました。
9月27日
午後のみの公判で、本日から専門家の証人となりました。検察側の「手術後せん妄等」について医師・大学准教授の証人尋問でした。
第2クールが終了したことで、弁護団による報告会を開催し、約20名の参加しました。弁護団から裁判員裁判が始まって、裁判が公判中心主義=公判で認定されたことでもって判断し、過去の調書を証拠としない様相になっている、従って傍聴者と同じものを見て裁判所も判断するとの説明がありました。
10月3日
午後のみの公判で、傍聴席はほぼ満席でした。本日は、「術後せん妄等」について被告側の医師の証人でした。どの様な診断でせん妄と判断されるのか、体験幻覚は訂正される事が難しいといった事まで、パワーポイントや病院等で使われる患者・家族への啓蒙用DVDを使って、素人にも解りやすく証言がされました。
なお、本日の公判終了後に弁護団より以下の報告がありました。
弁護団が病院関係者の証人尋問終了後(9/26)に裁判所へ要請していた外科医師保釈条件の変更が実現し、被告人と事件のあったとされる病院関係者の接近禁止、病院への立ち入り禁止条件が解除されました。経過としては、弁護団の変更要請を地裁が認めた事に対し、検察側が高裁へ抗告、高裁でそれが棄却となったとの事でした。今後、外科医師は病院関係者とも自由に話ができ、集会等でも同席できることになりました。
10月4日
本日は15時よりの公判で、被告側の乳腺外科医の証人尋問でした。乳房の手術に当たっての触診や写真撮影、マーキング、消毒、術後訪室の必要性が証言されました。また整容性を重視した手術が適切であったし、なんら通常の診療行為と変わらないことを印象づけた証言でした。証言の中では、こうした事例を生まないための患者とのコミュニケーションの必要性も強調されていました。本来なら誤解を生まない様に看護師とともに診察すればベストだが、マンパワー不足はどこでも深刻で、とてもその様な現場実態でない事も強調されていました。
次回クールは、DNAに関しての双方の専門家証人が10月30日と11月1日の午前・午後に予定されています。これで証人尋問はすべて終わりとなります。引き続き署名をお寄せ頂くことと裁判の傍聴をお願い致します。