5月26日 最高裁へ署名を提出しました

 5月26日に9名で最高裁へ8回目となる署名提出と要請を行いました。1,183筆を提出してきました。累計では56,017筆になります。
 今回は担当者との要請時に、署名と合わせて本件の高裁判決の誤りについて論考が掲載されている判例紹介誌「判例時報5月1日号」と外科医師を守る会で作成中の術後せん妄の体験談集を資料として提出しました。「判例時報」とは、国内で最も一般的な判例紹介誌で、全国の裁判官、書記官は目を通していると聞きました。
 体験談集への寄稿ほとんどが、一般にはあまり知られていない術後せん妄について、ご自身の体験を裁判で役立ててほしいと会に寄せて頂いたものです。せん妄による幻覚は若い人にもおきるし、記憶に残る場合は現実と区別できないくらいリアルです。完成したらホームページにも掲載したいと思っております。
 弁護団は、5月連休明けに2回目となる専門家の意見書を提出しました。上告趣意書を提出してから半年が過ぎ、いつ最高裁が判断を下してもおかしくない状況です。これまでと違って公判がなく、裁判の状況については、みなさんに現状を伝える事ができません。引き続き署名などでの支援の輪を広げて頂き、世論を盛り上げるようお願い致します。

 4月23日、最高裁へ署名を提出しました

 先月提出以降皆さんからお寄せ頂いた署名2,885筆累計54,834筆)を提出するとともに、最高裁の担当者に公正な判断を行うよう訴えをしてきました。上告から半年が過ぎ、最高裁の判断がいつ出てもおかしくないとのことです。一層、支援の輪を広げて頂いて、引き続き署名をお寄せ下さい。

我孫子駅で署名の訴え

 国民救援会我孫子支部では3月3日の夕方6時〜7時までJR我孫子駅南口で、乳腺外科医師えん罪事件の署名協力を訴えました。地元の方や外科医師の両親も参加して5人で、ハンドマイクで事件概要と署名協力を訴え、チラシと署名用紙を配りました。地元出身の外科医師と紹介して事件と裁判の内容と支援を訴えました。寒風の中、道行く方々に60枚受け取ってもらいました。

2月26日、最高裁へ署名を提出しました

 国民救援会の皆さんと最高裁へ署名を提出してきました。最高裁への署名提出は昨年10月から毎月おこない5回目となります。今回は2,283筆の提出で、コロナ禍で行動が制限されている中ですが、累計で5万筆を超えました

 写真中央で手にもっている本は「科学の健全な発展のために」という本で、科学者の心構えが書いてあります。発行者の日本学術振興会は科学者に資金を支給している文部科学省の外郭団体です。そこにはラボノートの記載方法として「時間順に記入する」「以前の記入は後日修正してはいけない」と当たり前のことが書いてあります。コピーにアンダーラインを引いて、最高裁の担当者にお渡ししました。

 左右の二人が手に持っているのは、マイクロチューブというDNA抽出液を保存するための容器です。検察は証拠物の廃棄を正当化するため、証拠物の保存は国民の負担が増えると言いましたが、抽出液が争点となっている裁判の証拠物を廃棄するという説得力はなく、むしろ公正・科学的な判断を妨げ、国民の知る権利を侵害するものです。

 引き続き署名は続けておりますので、ご協力ください。

1月21日、最高裁へ要請・署名提出しました

 1月21日、今年初となる最高裁要請・署名提出を参加者11名で行いました。今回は、4,764筆の署名を提出(累計で49,161筆)しました。同時に医師上申書(累計で1,122筆)、日本医師会・日本医学会の声明に賛同する医師の会の賛同者名簿(累計で575名)も提出しました。

            最高裁判所西門前にて、要請参加者

 要請は10人まで、30分と限られていましたが、参加者それぞれから「そもそもDNA定量検査は科捜研の鑑定事項に入ってない!それを根拠に有罪にするなら何でもできてしまう」「一審は、内容豊かな審理を経て無罪に。裁判員制度が始まったことで証拠や証人を重視する流れのなかでやっていると思えた。しかし高裁は「有罪ありき」と思えるものだし、旧態依然な裁判だった。不信が高い。最高裁はしっかり検証し、公正な判決を」「科学・医学にもとづいて判断して欲しい。ワークシート鉛筆書きの問題はじめ、非常に杜撰。『国際的な診断基準』VS『専門家ではないと公言した人の意見』を採用して有罪にするのか。司法への不信が高まっている。」「看護師は宣誓し、反対尋問にも耐えて証言をした。一審では採用されて無罪になったのに、二審では排斥された。これでは、患者の様子や発言を全部カルテに書かなければならなくなるが、それは非現実的。コロナで活動が厳しいなか、昨年秋にはこの事件についての学習会を各地で開催した。その際、せん妄の体験が寄せられた。」「外科医師を守る会ホームページには医師から『一体いつまで、この理不尽な状態が続くのか。コロナで大変ななか、私たちに更に負担をかけるのか?』という声が届く。安心して医療に従事できない。最高裁はこの事態をどう見ているのか?まともな判決でないから、医療界が異議を申し立てている。最高裁の動きが全く見えない。こうして繰り返し要請しているのだから、今の状況を教えてほしい。」「科捜研は、北陵クリニック事件でもそうだが、非常に杜撰。今も直ってないことが問題。袴田事件の差戻決定は『審理不尽の違法』を理由とした。本件こそ、高裁は『審理不尽の違法』ではないのか。最高裁は、『ちゃんとしなさい』と正すべき。」「本件は、DNAが出てくることを争うのではなく、DNA量が「わいせつ行為をした」ほどの量かというのが争点。それを分かっていたのにもかかわらず、こんな小さなマイクロチューブに入ったDNA抽出液を、年末の大掃除で捨てたと技官が証言した。私は傍聴していて、この耳できちんと聞いた。その液体自体がなければ、濃度が再調査できないのは当たり前で『DNA抽出液なくても再鑑定が可能』というのは嘘。国民に動きを伝えるべく、調査官は外科医師や弁護人に会ってほしい。」などと要請しました。

 元看護師の参加者からは、「国家資格があり誓約書も書いて証言している看護師の証言を信じなくてどうするのか」との怒りの発言や「24年間看護師だった。せん妄は、一定の人数の割合で出てくるものだ。本件は、麻酔から覚醒している状況だというのを考慮して判断すべき。普通の生理的状況じゃない。乳がんなど危険な病気が増えてきているし、無罪になって、安心して医療を行なえることが重要。そうでないと、国民の福利に反する。」「一日も早く無罪になって、医師として活躍して欲しい。事件見るたびに、憤りが沸き上がってくる。一審は丁寧にやって無罪になったのに、二審は『警察いいなり』か?せん妄というのは、人が変わったようになってしまう。術後30分のことでしょう?大声や暴言があったわけだし、カーテンはあくまでプライバシーのためなので、同室の人には聞こえますよ。みんな興味持って聞いているし。現場の声が一番重要!ちゃんと聞いて。それなのに排斥するのは、納得できない。乳腺外科だけでなく、すべての医師が診療できなくなる。最高裁は公正に判断してほしい。」との訴えがありました。

 要請に応じた担当者からは、「要請を受ける立場であり、現状を説明する立場にはない。最高裁の動きが見えないのは刑事訴訟法の構造上そうなっているから。あえて一般論を申し上げれば、最高裁は弁論を開く場合と書面で審理する場合の2種類がある。要請の要旨は担当書記官に説明している」と回答しました。

 来月も署名提出要請行動を行う予定ですので、引き続き署名をお寄せください。

12月24日、最高裁へ要請、署名提出

 最高裁へ無罪判決を求める要請を9名(感染症対応)で行いました。対応した書記官に「上告趣意書の学習会をやったら25人も参加した」「本件は、DNA型鑑定ではなくDNA定量検査が大事。DNA定量検査が研究者のあいだで確立された手法か?」「ワークシートを鉛筆書きするのは、大学生でもやらない。それを科捜研がするのかという怒りがある」「事実審を重視してほしい。裁判官は現場に足を運んで実際に見たり、無実の人の声を聞いてほしい。昔はやっていた」とそれぞれ思いを訴えました。

 要請と同時にこの間にみなさんからお寄せ頂いた署名1万186筆を提出しました。署名は累計で4万4千394筆となりました。来月以降も引き続き要請、提出を行いますので、ご協力をよろしくお願い致します。

 なお、弁護団は、上告趣意書に追加する補充書の作成を進めており、その第一弾を1月初旬にも提出するとの事です。

上告趣意書学習会を開催

 11月27日、足立区勤労福祉会館(綾瀬プルミエ内)にて弁護団から2名の弁護士のご協力を頂き、上告趣意書学習会を開催しました。外科医師を守る会では、弁護団が11月10日に上告趣意書を提出したことをうけて、今後さらに外科医師への支援を広げるために、今回の学習会を企画しました。コロナ感染症対応のため、参加者数を制限して73名の参加でした。

 弁護団の黒岩弁護士は、主に上告趣意書の内容について説明されました。

 私たちは一審判決で無罪を勝ち取った。東京地裁の裁判官は保釈請求を却下するなど当初は被告に厳しかったが、病院関係者の証言は信用でき、女性患者の証言は麻酔覚醒時のせん妄の影響を受けていたと認定した。一審判決は100%納得できるものではないが、科学と道理に基づいて分析を重ね、無罪判決を勝ち取ったことに重みがある。

 一方で高裁判決は、道理と正義に反して、乱暴そのものである。上告趣意書は五つの項目に分かれている。

第1 無罪判決に対する検事控訴を認めたこと(憲法違反)

第2 科捜研鑑定を許容したこと(判例違反、憲法違反、著しく正義に反する法令違反)

第3 無罪判決を破棄したこと(判例違反)

第4 有罪の自判をしたこと(憲法違反、判例違反)

第5 無罪とすべき人を有罪としたこと(著しく正義に反する事実誤認)

上告趣意書の主体は第5です。以下は上告趣意書の最後の言葉です。

 「論理則」とか「経験則」とかいう言葉を繰り返しながら、その中身は空疎で具体的な指摘はほとんど何もなされなかった。この逆転有罪判決を確定させることは決してあってはならないことである。それは、すべての司法関係者にとっての恥辱である。

 弁護団の小口弁護士は、最高裁判所の現状とこれからについて話されました。

 最高裁裁の調査官によって、最高裁判事が上告趣意書を読むことはなく、棄却されるかどうかの仕分けがされるまでの期間は3~6か月。上告趣意書の提出後も、専門家の意見書等を補充書として追加提出することができる。補充書や署名を適宜提出し、こちらが波をつくっていく。この間は、高裁判決が覆る場合に、最高裁は一度だけ弁論を開く。

 これからの活動について「裁判は裁判官のものではない。国民のものにするために弁護団は無罪を求めてしゃにむにしつこく努力し、法廷外に伝える。科学といえない科捜研への批判は積年の課題で広く共感を得ることができるはず。法廷内外の奮闘・応援で裁判所に正論を語らせましょう。」と訴えました。

 ご親族からは、この間の支援に対する御礼が述べられ、外科医師ご本人のメッセージを代読されました。

 ご本人のメッセージの一部を紹介します。

 本日は、仕事のため参加できず申し訳ありません。現在は、手術はもちろん、外来で直接に患者さんを説明し、触診もしながら診療しています。その際は看護師に必ず同席してもらっています。東京高等裁判所で有罪判決となり、上告審の被告の立場となっています。もちろん、いわれのないことであり無実です。

 この判決について、科学捜査研究所の非科学的な手法を是としていること、手術後のせん妄状態下の幻覚の可能性を排除していること等、とても問題が多く、この判断により私の医師としての診療継続だけでなく、家族との幸せな日常生活も奪われました。警察・検察ばかりでなく裁判所までも不当な判断をする今、最高裁判所に真っ当な判断をしてもらう必要があります。高野弁護士を中心に完璧な上告趣意書を提出しました。まっとうな判断を静かに待ちたいと思っています。

 最後に外科医師を守る会から、今後の運動として次の4点のお願いをさせて頂きました。

1、最高裁判所宛「高裁判決を破棄し、無罪にして下さい」の個人要請署名にご協力ください。

 最高裁は、地裁・高裁と違って、原則として法廷が開かれません。それだけに、「法廷外の傍聴人」である署名の数が重要です。「無実の人は無罪に」「この事件に関心がある」という世論を、最高裁に届けることができます。これまでに会としては、5万筆以上の署名を集めてきましたが、それを大きく上回る規模の署名を集め、当面毎月末に集約して翌月に最高裁へ提出・要請していきます。

2、改めて「無罪を勝ちとるための支援基金」へのご協力をお願いします。

 無罪を勝ち取るために、事件や判決を多くの方々に知ってもらう取り組みを強めたいと思います。会としては、高裁判決批判チラシを作成しました。インターネット署名や、出されている疑問や誤解に対する「Q&A」集なども作成中です。さらに今後の展開に伴って、弁護団で検討されているとの事ですが、せん妄に関しての専門家や医師による「カンファレンス」の開催などを支援したいと思います。そうした論証の強化やホームページも含めた広報の強化に基金を活用させて頂きたいと考えています。また、有罪判決でいくつかの仕事を失った外科医師とご家族の生活を少しでも支援できればと考えています。支援基金の扱いについては、適宜使途を公表致します。

3、外科医師を守る会のホームページの拡散と守る会会員登録のお願い

 裁判などの情報や行動の呼びかけを適宜掲載致しますので、守る会ホームページの存在を広めてください。また、守る会への入会をホームページの入会フォームもしくは申込書にてお願いします。入会費はありませんが、ご寄付頂ければ幸いです。随時ホームページのブログや会員メールを通じて情報発信をしてゆきます。メールを使われない方には、適宜郵送にて情報等お伝えします。

4、集会の開催や各種集まりで訴えさせて頂きたい

 会として、事件や判決内容、上告趣意書の論点を広く知っていただき、支援を訴える機会をみなさん方に、短時間でも少人数の集まりでも設けて頂くことをお願いします。会の事務局をはじめ弁護士、外科医師本人が可能な限りそうした場に伺わせて頂く、もしくはインターネット回線等を通じて直接訴えをさせて頂きたいと思います。ぜひ企画して頂き、私たちを呼んでください。

 以上4点、目の前で冤罪を見過ごすわけにはいきません。医療現場での委縮を招かないため、なんとしても無罪を勝ち取るため、引き続きのご支援ご協力をよろしくお願いいたします。

11月27日、上告趣意書学習会を開催します

 11月10日に弁護団は最高裁判所に上告趣意書を提出しました。そこで、この上告趣意書について弁護団より解説していただき、学習する場として上記学習会を開催します。無罪判決を勝ち取るためにも、ぜひご参加ください。ただし、コロナ感染症対策として会場は概ね130名までの事前予約制とします。

 参加ご希望の方は上記申込書の内容を11月25日までにメールまたは電話で「外科医師を守る会」までお申し込みください。参加者人数が上限に達した場合は、参加を見合わせて頂くようお願いすることがございますのでご協力のほどよろしくお願い致します。また感染拡大状況によっては、会場管理者の要請により規模の縮小や中止をする場合もございますので、あらかじめご承知おきください。