4月15日、差し戻し審で完全無罪を目指す決起集会を開催しました。 

 4月15日、18時半より北千住にて「乳腺外科医師えん罪事件 高裁の有罪判決は破棄!差し戻し審で、完全無罪を目指す決起集会」を開催し、会場とオンラインで約100名に参加頂きました。

 守る会呼びかけ人の八巻医師が「術後に仕事があるからと頼まれ、私たちはいつも以上に気をつかって手術をした。術後戻った病室は4人部屋で、隣のベッドとは薄いカーテンで仕切られているだけ。術後管理のためにベッドは一番高く、ベッド柵もあった。看護師も頻繁に出入りしており、患者の母親もすぐ脇にいた。その中で患者さんの胸を舐めるなどできようはずもないし、一審判決でもそのように言われている。外科医師本人や家族が辛い思いをし続けている。はっきりと無罪にするために、力を貸して欲しい」と開会のあいさつを述べました。

 弁護団から主任弁護人の高野隆弁護士が、最高裁判決に関して1時間ほど説明を行いました。高野弁護士は「最高裁判決は、有罪破棄だからせん妄の可能性があるという弁護側の言い分を認めたことは間違いない」と評価しつつも、「最高裁判決の中身を見ると楽観は許されない」と訴えました。

 最高裁の判決では「専門的知見等を踏まえ、本件定量検査に関する上記の疑問点を解明して本件定量検査の結果がどの程度の範囲で信頼し得る数値であるのかを明らかにするなどした上で、本件定量検査の結果を始めとする客観的証拠に照らし、改めてA の証言の信用性を判断させるため、本件を東京高等裁判所に差し戻すこととし、裁判官全員一致の意見で、主文のとおり判決する」と記述されています。高野弁護士はこれについて「DNA定量検査における、定量値の信頼度が認められるならば、有罪になる可能性もあるというのが差し戻しの意味」と指摘しました。そして「最高裁判決は検察に3 回目のチャンスを与えるということ。こんなことが許されるのか、というのが素朴な疑問だ。検察は膨大な予算があり、科捜研という全国組織の協力を得られる。一方、我々は一市民であり、皆様の支援によってここまでやってきたが、3 回も勝たないとえん罪から逃れられないというのがこの国の司法」と告発しました。

高野主任弁護士

 そして裁判で明らかになった科捜研の検査記録を改めて示しながら、「PCR検査の検量線やアミラーゼ検査の判定写真もなく、9 箇所も消した跡がある鉛筆書きのワークシートしかない。DNA抽出液、増幅曲線は廃棄されており、検査のプロセスが検証できない。ヒューマンエラーは避けられないはず。間違いがあることが問題なのではなく、間違いがあったかを検証できることが大事。こんな証拠でいいのか」と指摘するとともに「私どもはこの土俵で闘うことも必要だが、事件の本質はここにはないと思う。1.612ng/μℓのDNA量が正しいとしても『舐めた』ことを証明しない。弁護側の検証実験でも唾液の飛沫や触診により付着した可能性があることが示されている」と解説し、無罪を確定させるために奮闘するとともにさらなる支援を訴えました。

 最後に守る会の野田事務局から、当面のみなさんへ以下の4点、

1,高裁向けの新たな署名にご協力ください。

2,無罪を勝ち取るための、支援基金へご協力ください(DNA検証実験などをやるとなれば、かなりの費用が必要となるとともに外科医師と家族の生活を少しでも応援したい)。

3,外科医師を守る会への会員登録をお願いします。

4,事件内容や裁判争点を知ってもらい世論を広げるために、集会の開催や各種のあつまりでの訴えの場を設定してください。

 と引き続き、ご支援・ご協力のお願いをさせて頂きました。

最高裁 報告

 2月18日14時30分から外科医師裁判の最高裁判決がありました。一般傍聴席は19席しかありません。傍聴券を得るために抽選に219名が並びました。寒い中、ありがとうございました。最高裁判所の前に立って感じるのは、巨大な石造りの要塞のような外観、公平・平等な裁判とは対照的な、俺たちは偉いんだと言わんばかり圧倒的な威圧感です。器に負けないくらいの立派な判決をお願いしたいものです。

 たとえ最高裁判所判事の任命は内閣総理大臣であっても、三権分立をまもり、権力の意向を忖度しない裁判所を国民は求めています。この裁判の裁判長である三浦守判事が検察出身であることは気になります。弁論を行ったという事は、最高裁が高裁の有罪判決をこのまま認めるわけにはいかないと、意思表示したわけです。高裁判決が破棄されれば、最高裁は無罪判決を出すか、高裁へ差し戻すしかありません。しかし、女性患者がせん妄の状態にあったかどうかは、複数の専門家により肯定されており、せん妄の専門家ではないという証人の意見を論ずるまでもありません。もう一つの争点であるDNA、アミラーゼの科学的証拠の扱いについては、科捜研が記録の書換え、データの削除、DNA抽出液の廃棄を行い、正しいかどうかも評価ができない状態です。最高裁は無罪判決を出したうえで、科学的な証拠の取り扱いについて明確な基準を示すべきです。そして科学(本当か本当でないか)よりも一方的に検察側に重きを置く裁判官の偏った考えを見直すべきです。

 第2小法廷の様子ですが、法廷に入ると、ドームのような高い天井と正面に5席の椅子があります。観音開きの扉が自動で開いて、4人の判事が入ってきます。まさにセレモニーです。 
 左から岡村和美判事、菅野博之判事、裁判長である三浦守判事、菅野博之判事がすわり、右端は空席です。最高裁は15名の判事が三つの小法廷を分担しますが、大谷直人最高裁判所長官は数に入っておらず、第2小法廷だけは4名です。判事が全員着席すると、すぐに三浦裁判長から判決が読み上げられました。「高裁判決を破棄し、高裁へ差し戻す。」私たちが期待していた最高裁の無罪判決ではありませんでした。すぐに私は旗出しのために席を離れました。

 判決文の読み上げ後に、弁護団は記者会見・支援者集会の会場に移動しました。高野主任弁護人は外科医師と家族にこれ以上の負担を負わすことは非人道的であると最高裁の差し戻し判決を批判しました。また最高裁は無罪判決を書けるのになぜ差し戻したのか理解できないと述べました。最高裁は、高裁の女性患者が覚醒していたとの判断は、一般的な診断によるものではない否定しましたが、DNA・アミラーゼについては審理がつくされていないと差し戻しました。しかし犯行を証明する責任は検察の側にあり、検察が証明できなければ無罪判決をだすべきなのです。一方で弁護団が求めていた科学的証拠の取り扱いについては、基準を示すことは一切ありませんでした。判決は4 人判事の一致した意見でした。

 なぜ最高裁は、裁判の証拠に科学の作法を義務付けないのか。およそ科学とは言えない現状の鑑定を放置するのか。最高裁への期待は裏切られましたが、高裁へ差し戻しとなったからには無罪判決をかちとるまで、私たちは全力で取り組みますので、引き続きご支援・ご協力をよろしくお願いいたします。
 記者会見、支援者集会の中継について、一部不手際がありましたことをお詫びします。

        2022 年2 月20 日 外科医師を守る会 事務局

最高裁が有罪破棄、差し戻し判決

 第一報です。2月18日、最高裁判所第二小法廷(三浦守裁判長)は、乳腺外科医師えん罪事件において、東京高裁の有罪判決を破棄して、差し戻し判決を出しました。外科医師の高裁での無罪確定に向けた重要な一歩です。

 全国のみなさんのこれまでのご支援に心から感謝申し上げるとともに、差戻し審での無罪確定のため、引き続きのご支援をお願い致します。

 判決日の午前中には、極寒の中、最高裁判所の西門にて、この事件はえん罪であること。最高裁は事実と科学に則った公正な判断で、外科医師に無罪を下して欲しいと訴えました。その後、宣伝参加者は、傍聴券を求めて南門前に並びました。219人がコロナ禍により19席に限られた傍聴席を求めて並んでいました。

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2月16日、最高裁へ要請しました

 判決日である2月18日の直前、判決前最後となる最高裁要請をしました。提出署名は9,853名分累計100,091名分・34団体、目標の10万筆!を超えることが出来ました。皆さんのご支援のおかげです!ありがとうございました。また、ネット署名も(累計3,128名分)提出。「高裁判決に対する日本医師会、日本医学会の声明に賛同する医師の会」への賛同医師数が716名になっていることも報告しました。

 昼には、最高裁の西門前で宣伝もしました。横断幕が目立ち、配布したQ&Aの受け取りも良く、元気をもらいました。いよいよ2月18日に判決です。当日も昼から訴えを行います。最後まで頑張りますので、引き続きよろしくお願いします!

1月21日 最高裁傍聴報告

 最高裁第二小法廷(三浦守裁判長)は1月21日、弁護側、検察側双方から意見を聞く口頭弁論をおこない結審しました。正確には公判という手続きですが、一般的にマスコミも弁論と呼んでいるので、そのままの用語を使用します。最近は傍聴者に事件の要旨を配ることもしているようですが、最高裁に問い合わせたところ、全部の事件ではなく、今回は配らないとの返事でした。
 弁論は、高裁の有罪判決を見直す際に必要な手続きです。最高裁で無罪判決が出る可能性があります。ここまでくることが出来たのは、弁護団の努力はもちろん、支援者の皆さんのおかげです。心より感謝申し上げます。わずか19席の一般傍聴席を得るために171人が並びました。寒い中、ありがとうございました。

弁護団の弁論の要旨
 弁護団はこれまでに上告趣意書、4通の補充書、各方面の第一線の専門家の意見書を提出しています。高野隆主任弁護人は12名の弁護団を代表して、以下のように意見を述べました。
科学捜査研究所の鑑定が科学の世界の作法・常識を一切無視して行われていること。検察側の精神科医が医学で用いられている診断基準を用いず、独自の説でせん妄を否定していることに対して、科学・医学を冒涜するもので証拠として採用してはならないとこと。STAP細胞の事件を例にだして、自分達がちゃんとやったと言っても第3者の検証に耐えなければ科学的な鑑定とは言えないこと。最高裁は一歩進んで足利事件で示した「科学的に信頼できる方法」とは何かを示すべきだと述べました。最後に、「不正義をただすのは最高裁の皆さんしかいない」と訴えて弁論を終えました。

検察側の弁論の要旨
 一方の検察は、女性の訴えが現実世界の出来事なのか、頭の中だけの幻覚なのか、現実の出来事であれば関係者の証言によって裏付けられると主張しました「女性の記億は鮮明であり、関係者の証言によって現実世界でおきた出来事であることが証明された。彼女はせん妄状態ですらなかった。彼女がせん妄であったかどうか、科捜研の鑑定が科学的かどうかは些末の問題だ。」と言い切りました。
この検察の主張は科学的にも誤りですし、高野弁護士が正さなければならない二つの大きな争点だと言った後に、都合が悪ければ些末の問題にして問題をすり替えようとする、心に響かない弁論でした。地裁で裁判が始まって6年目を迎えますが、検察官のせん妄についての理解は1ミリも進歩がないことがわかりました。

 なお、弁論終了後に近隣の施設で記者会見を兼ねた支援者向けの報告会を開催しました。感染対策上から同時にオンライン配信も行い、合計で約100名が参加しました。

1月14日、最高裁へ要請しました

 1月14日、第16次の最高裁要請行動を行いました。
 朝 8 時 30 分から街頭宣伝、要請行動は10時から外科医師の事件で7名と、もう一つ事件で合計10人が参加しました。今回個人署名4,818筆を提出しました。個人署名の累計は9万筆を超えました。
 もう一つ事件で参加された方は、関西で発生した強盗事件の犯人にされて有罪判決を受け、裁判のやり直しを求めて戦っています。二人組の犯人の一人は逮捕され共犯者は別人であると証言しており、現場に残された証拠もそれを裏付けているにもかかわらず、刑事事件で一度有罪判決を受けると、それを覆すことが事実上困難であることを示すもので、こちらの事件も本当にひどい話です。えん罪は犯人にされた人や家族を不幸にするばかりでなく、真犯人が野放しになり、被害者の救済だけでは済まされない問題です。 

参加者から
・最高裁は、刑事裁判における科学的証拠についての判断を示してほしい。科捜研の鑑定のいい加減さはこの事件にとどまらない。鑑定試料の再鑑定を阻止したり、記録の原本を破棄する行為は、科学の世界では許されない行為です。科学的でないとは、事実かどうかが判断できないということ。そんな科捜研の鑑定を証拠として採用してはいけない。

・この事件で一番重要なことは、普通の感覚として病室でそのようなことが本当に起きうるのかということ。弁論を開くということは、最高裁が高裁判決は承認できないと考えたということだと思う。個人的な感覚では、東京高裁には普通の判断ができない浮世離れした裁判官が増えてきているのではないかと感じている。袴田事件の再審請求を、いとも簡単に棄却した。外科医師裁判が差戻しになれば検察は必至で結論を引き延ばすでしょう。そしてまた年月がかかる。最高裁はぜひ高裁判決を破棄して無罪判決をだしてほしい。

・外科医師もご家族も、今現在とても苦しんでいる。えん罪は多くの人を苦しめる。大変なストレスの中で体調をこわした方もおられる。本人やご家族には一日でも早く、安らかな日常を取り戻していただきたい。裁判所はえん罪で苦しんだ人たちの気持ちに正面からむきあうべきです。

・看護師が、カルテに「せん妄」と記載せずに「覚醒良好」と書いて後で「半覚醒」の状態だったと答えたことを、検察は看護師が弁護士に言われて証言を変えたと主張しています。
しかし医師ではないので、病名診断をしてはいけない看護師が「せん妄」と書くはずがありません。看護師は脈拍、血圧が正常で返事ができたので「覚醒良好」と書いたと証言しており全くおかしくありません。手術直後の「覚醒良好」が完全な覚醒の意味ではないことは医療関係者に聞けば直ぐわかることです。検察の主張は言いがかりで非常に悪質です。

12月24日、最高裁へ要請しました

 15回目となる最高裁への署名提出と要請を5人で行いました。今回は個人署名6,628筆、団体署名1筆を提出しました。累計は85,454筆となりました。(個人と団体の合計)
参加者からは次のような発言がありました。
・私は看護助手をしていたので、手術後の患者さんがせん妄を起こすことは、よくわかる。
意識が戻っても、正常の状態ではない。
・最高裁は証拠の取り扱いについて、科学に基づいて判断することを期待する。
・女性患者が言っていることが本当に起こりうる状況なのか。医療現場で起きたことを、その場にいた職員を信用しなければ、検証はできない。
・検察は飛沫の量を算出する際に、中国の論文を自分たちの都合がいいように引用しているが、計算の方法が科学的でなく数値にも誤りがある。
・11月16日の弁護団が行った記者レクチャーで、高野主任弁護人は何が事実なのかを明らかにして正しい報道をお願いしたいと述べた。デマや誤報道によって外科医師や家族は苦しんでいる。
 また今回は、判例時報2021年10月1日号と薬学雑誌2019年139 巻 5 月号に掲載された二つの資料を提出しました。 判例時報は最も読まれている法律雑誌の一つで、筆者は仮名ですが乳腺外科医事件を紹介する中で、東京高裁が最終判断に至らない程度の疑問を前提に、地裁判決の認定を非難したことを問題にしています。また残余資料の廃棄等について法律レベルで考慮することも検討に値するとしています。法律家の間でも高裁判決が問題にされているという事です。 薬学雑誌は創刊から140年目となる歴史のある学術誌で、石川県警の科捜研技官が「DNA型検査による個人識別」と題して捜査におけるDNA型鑑定の実際の方法を紹介し、鑑定に関わる者の心得として以下のようなことを述べています。

・第三者に信頼されることが前提で厳しく品質管理がされなければならない。
・資料を全量消費することは稀であり、再検査のため必要な資料を残さなければならない。
・法廷で求められたら検査内容に関しての根拠を提示し説明しなければならない。
・皮膚接触痕から得られるDNAは質・量にばらつきが大きいので、どのような資料から検出されるか画一的な見解は下せない。
 これらは弁護団の主張そのものであり、乳腺外科医事件の科捜研の鑑定は通常通りの取り扱いであり問題ないとする検察の主張とは大きくかけ離れています。論文では、「科捜研で行われるDNA鑑定は、警察庁の施設で所定の訓練を受け特別の資格を取得した者が実施し、資格取得後も一定の技術管理が行われ全国で統一されるよう品質管理が行われている」というのですから、石川県警も警視庁も品質管理に差はないと言えます。よって本事件の科捜研の鑑定は必要とされる基準を満たしていないという事が言えます。
 我国の刑事裁判は科学的な証拠よりも、裁判官が得た心象を重視して多くの冤罪を生んできました。 私たちは最高裁が外科医師の無罪判決を出すにとどまらず、科学的な証拠の取扱いついて一定の基準を 示すように求めています。それが叶えば、この裁判は歴史的に大きな意味があります。

11月26日、最高裁要請を行いました

 他の事件で参加された方もおられ、部屋の人数制限がされているため、乳腺外科医師事件からは3人が参加しました。14回目の最高裁要請となります。
 今回は、署名を19,323筆と科学警察研究所(科警研)の技官が書いた論文を提出しました。署名はこれまで1年かけて約6万筆を提出してきましたが、今回の提出で個人署名の累計は78,792筆となりました。目標の10万筆が現実味を帯びてきました。

 科警研の論文は、わが国で裁判員裁判の制度が導入された際に、科学的な証拠の取り扱いについて説明したもので、米国法廷における科学的証拠の許容性を定めたドーバート基準の紹介をはじめ、科学鑑定の信頼性についても一定の基準を示しています。もしドーバート基準が日本で導入されていたら、検察側の証人や証拠は裁判で採用すらされなかったはずです。著者自身が「科学的根拠を示さず、自分の判断は正しいとする主張には気を付けていただきたい」と述べています。科警研は県警所属の科学捜査研究所(科捜研)に対して技術的指導をする密な関係にあり、別組織ですが証拠の取り扱い方についての違いはないと考えるのが自然です。この事件の科捜研の鑑定が改めて杜撰であることを示すものです。

 参加者からは、東京高裁が地裁で断罪された科捜研のずさんな鑑定を許容したこと、専門家でない証人の意見を採用したこと、せん妄がどのような症状であるか理解せずに女性患者がせん妄でなかったと決めつけけた事は誤りであるとの指摘がされました。また11月16日の弁護団が行った記者レクチャーには多くのマスコミが集まったことは、この事件の関心の高さの表れであるとの発言もありました。
 要請終了後、裁判所前で他の事件の関係者と、裁判所には「推論ではなく事実を重視して判断すること」を要望し、連帯して頑張ろうとを誓いあいました。

8月25日 最高裁へ要請しました

 11回目となる最高裁への署名提出と30分間の要請を8名で行いました。この1カ月間に集まった署名729筆を提出してきました。累計では57,867筆(個人と団体計)になります。ご協力ありがとうございます。

最高裁判所 西門前にて

 参加者それぞれが次の様に発言要請しました。

 高裁判決は、DNA型判定の検査手順でDNA定量検査を行ったが、定量検査は誤差が必ずあるし、1.612ng/μlが本当にそうなのか、検体も捨ててしまって疑問がある。看護師がカルテに「せん妄」と記載しなかったからといってせん妄でないとの2審判決の判断は誤り。そもそも医師が判断するものであって、看護師が判断してはいけない。2審と違って最高裁は事実と科学に従って判断して欲しい。

 周囲からせん妄体験を色々聞いた。術後に非常に多い。世界中の医師が「せん妄」を診断する基準DSM-5を使わず、独自の判断基準でせん妄と証言した検察側証人の判断を採用している2審はおかしい。診断基準に沿った判断をすべきではないか?

 法廷でせん妄の専門家でないと公言した証人の判断を採用するのはおかしい。これでは麻酔使用もためらわれるようになるのではないか?鉛筆書きで書き直しの跡がある科捜研の証拠を採用したのもおかしい。2審は有罪ありきで判断したと思わざるを得ない。科学的なのか?日本の裁判のあり方が問われる。

 女性証言の信用性について、いわゆる6要件に基づいて有罪にしたという判断を見直すべきではないか。犯罪事実の中心的部分に関わる着衣(手術衣)に関する女性証言は明らかに事実と違う。これまでの最高裁判決に比しても高裁判断は明らかにおかしい。全身麻酔30分以内の犯行という点についてのルールづくりもすべき。1日も早く無罪を出すために口頭弁論を開いて欲しい。

 女性の訴え直後に現場に行ったが、状況的にもあり得ない。科学の初歩手順にも、内部通達にも沿っていない科捜研の非科学的検査のやり方を認めたのが2審判決である。そんな事を認めたら、私たち誰もがいつ犯罪者に仕立てられるか解らない。それによって、その人や周囲の人々の人生に多大な被害が生じることになる。科学からも世間常識からも外れた判断を日本の司法が許してよいのか?最高裁の判断はそこも問われている。

 医師の母親や妻は体調を崩している。これ以上誤った判断で家族を苦しめないで欲しい。医師はフェイクが多い中でも強い精神力で前向きに仕事に取り組んでいる。正しい判断をして欲しい。

 今、お渡しした救援新聞に国民救援会全国大会でこの事件について発言した記事が掲載されている。全国的にも注目されている事件である。科学も医学も現場状況も無視した判断はあり得ない。公正な判断をして欲しい。

 これらの要請に対し、担当者は「要望は預かりました」と応え、また前回当方から渡したQ&Aを読んでいると話されました。

 守る会では、新たにネット署名も開始しました。引き続き従来の紙による署名も含めて支援の輪を広げてください。よろしくお願い致します。