11回目となる最高裁への署名提出と30分間の要請を8名で行いました。この1カ月間に集まった署名729筆を提出してきました。累計では57,867筆(個人と団体計)になります。ご協力ありがとうございます。
参加者それぞれが次の様に発言要請しました。
高裁判決は、DNA型判定の検査手順でDNA定量検査を行ったが、定量検査は誤差が必ずあるし、1.612ng/μlが本当にそうなのか、検体も捨ててしまって疑問がある。看護師がカルテに「せん妄」と記載しなかったからといってせん妄でないとの2審判決の判断は誤り。そもそも医師が判断するものであって、看護師が判断してはいけない。2審と違って最高裁は事実と科学に従って判断して欲しい。
周囲からせん妄体験を色々聞いた。術後に非常に多い。世界中の医師が「せん妄」を診断する基準DSM-5を使わず、独自の判断基準でせん妄と証言した検察側証人の判断を採用している2審はおかしい。診断基準に沿った判断をすべきではないか?
法廷でせん妄の専門家でないと公言した証人の判断を採用するのはおかしい。これでは麻酔使用もためらわれるようになるのではないか?鉛筆書きで書き直しの跡がある科捜研の証拠を採用したのもおかしい。2審は有罪ありきで判断したと思わざるを得ない。科学的なのか?日本の裁判のあり方が問われる。
女性証言の信用性について、いわゆる6要件に基づいて有罪にしたという判断を見直すべきではないか。犯罪事実の中心的部分に関わる着衣(手術衣)に関する女性証言は明らかに事実と違う。これまでの最高裁判決に比しても高裁判断は明らかにおかしい。全身麻酔30分以内の犯行という点についてのルールづくりもすべき。1日も早く無罪を出すために口頭弁論を開いて欲しい。
女性の訴え直後に現場に行ったが、状況的にもあり得ない。科学の初歩手順にも、内部通達にも沿っていない科捜研の非科学的検査のやり方を認めたのが2審判決である。そんな事を認めたら、私たち誰もがいつ犯罪者に仕立てられるか解らない。それによって、その人や周囲の人々の人生に多大な被害が生じることになる。科学からも世間常識からも外れた判断を日本の司法が許してよいのか?最高裁の判断はそこも問われている。
医師の母親や妻は体調を崩している。これ以上誤った判断で家族を苦しめないで欲しい。医師はフェイクが多い中でも強い精神力で前向きに仕事に取り組んでいる。正しい判断をして欲しい。
今、お渡しした救援新聞に国民救援会全国大会でこの事件について発言した記事が掲載されている。全国的にも注目されている事件である。科学も医学も現場状況も無視した判断はあり得ない。公正な判断をして欲しい。
これらの要請に対し、担当者は「要望は預かりました」と応え、また前回当方から渡したQ&Aを読んでいると話されました。
守る会では、新たにネット署名も開始しました。引き続き従来の紙による署名も含めて支援の輪を広げてください。よろしくお願い致します。