差し戻し控訴審の判決がでました

 3月12日、東京高裁で外科医師えん罪事件の差し戻し控訴審の判決がありました。一般傍聴席21席の傍聴券を得るために231人が並びました。805法廷で開廷して冒頭、齊藤啓昭裁判長は「検察の控訴を棄却する」と主文を読み上げました。

 即座に私たちは裁判所正門で「再び無罪」「検察は上告するな」の旗だしを行いました。当然の判決ですが、検察が上告すれば裁判はさらに続きます。上告の期限は3月26日までの2週間です。

 閉廷後、弁護団は記者会見を行いました。高野隆主任弁護人は、「ここまで時間がかかったのは、第一次控訴審で科学的にも常識的にも論理的におかしい判決がなされたことが諸悪の根源だった」と説明。外科医師は、警察と検察は一度決めたら振り返りや修正することのない戦前の軍隊のような組織だと批判し、生活や仕事そして家族を奪われたことへの怒り、支援者や弁護団には感謝の言葉を述べました。

 記者会見の終了後、近隣で報告会を開きました。会場は支援者であふれていました。弁護団からは高野主任弁護人をはじめ6名参加されました。終始和やかな雰囲気で裁判の報告がされて、最後は外科医師に花束が贈られました。
 裁判に勝てたのは、皆様のご支援があったからにほかなりません。心から感謝申し上げます。検察に上告させないために、もうしばらくお力添えをお願いします。

ここから 署名・パンフレット

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